A 追跡は大変です(経験者は語る)
とっくの昔に自分の手をはなれていても、その商品の責任はつきまとうのだった!
もしもの場合に備えましょう。
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「トレーサビリティ」
というコトバを聞いたことはありますか?
英語のTrace(追跡)とAbility(可能性)
ふたつ合わせて「トレーサビリティ=Traceability : 追跡できる可能性」
ある商品が私たちの手に届くまでの道のり、普段目にすることのできない部分が
見えてしまうという仕組みです。
そのキュウリはいつ/どこで収穫されたのか
↓
そして、いつ/どこの運送業者を使って出荷されたのか
↓
それから、いつ/どこのスーパーに納品されたのか
↓
スーパーはいつ、そのキュウリを販売したのか
こんなことが分かってしまうのです。
欠陥がみつかったので、商品を回収します!!
というようなニュースを聞くことがありますが、こんな事態が起きたときに
トレーサビリティの管理をきちんとしていれば、商品回収もスムーズに行うことができます。
もしも、いっさいの記録をとっていなかったら・・・
「どこに行っちゃったの分からないのです。」 「あら、そうですか仕方ないですね。」
では困ります。
トレーサビリティは食品に限らずどんな商品にも利用されています。
(というか、トレーサビリティをしていない商品って今どきあるのだろうか?とも思いますが。)
ここで、食品ではありませんが私が以前メーカーに勤めていたときの話をしたいと思います。
−−−
この世に完璧はないとでもいいましょうか、どんな商品にも欠陥はつきものです。
ある日、工場から一本の電話が。
「どうも欠陥品を出荷してしまったようなんです。ご、ごめんなさい・・・
欠陥品のロット番号は050723ABです。」
商品にはロット番号というものがついていて、この番号をみるといつ/どこで生産されたのかが
わかるようになっています。
数字だったりローマ字だったり会社によってつけ方はいろいろあるようですが、
たとえばこの場合
2005年7月23日に(050723)
A工場のなかの(A)
Bという場所で作った(B)
こんな感じで番号はつけられています。
今度は私があわてて倉庫に確認をとるのですが、ここでロット番号が役立ちます。
「あの〜、7月末ごろ工場が倉庫に出荷した商品に欠陥があったようなんです。
まだそちらに在庫として残っているか、すでにお客さんに出荷しているか調べてもらえますか?
ロット番号は050723ABです。」
倉庫ではロット番号やそれに関係する伝票などから、その商品が今どこにあるのかを調べてくれます。
倉庫では、工場から納品されたときに
7月30日にロット番号050723ABの商品が納品された
というような記録をとっています。
そしてその後、商品は8月2日に○○会社に出荷されたという記録もとっているんです。
しばらくして倉庫からの電話。
「残念ながら、その商品は8月2日に○○会社に出荷されていますね〜」
とのこと。
そうか、と肩を落としながら今度はお客さんに電話です。
8月2日にロット番号050723ABの商品を出荷してしまったことを伝えます。
お客さんは自社の倉庫に、そのロット番号の商品がまだ使われずに残っているかを調べさせます。
商品の入っている箱にはロット番号が印字されているので、倉庫の人は箱をひとつひとつ
チェックしてその番号を探すんですね。
無事箱がみつかれば、その箱に入っている商品は使わないで下さい!と
伝えることができるのでした。
−−−
商品はこのように管理されています。
この仕組みは、ある部門だけが行っていても機能はしません。
工場からお客さんに届くまで、関係しているすべての部門が取り組まないと実現しないこと、
そして非常に大事なことだったのですね。
備えあればうれいなし。
農林水産省パンフレット:
ご存じですか食品のトレーサビリティ/知っておきたい食品のトレーサビリティ より
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2005年08月29日 18:26