C 時間は大事だよ
庭でひとつの植物を育てるのにも、それなりに時間をかけて世話をしないと
そのあとのご褒美:美しい花は望めませんよね。
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有機栽培と慣行栽培(普通の方法での栽培)を「時間」という視点から比較してみました。
これは、稲作で環境保全型農業にとりくんでいる農家の経営実態を調査したもので
平成14年1年間のデーターです。
まずは、次の数字を比較してみて下さいね。
◎田んぼ10aあたりの労働時間
有機栽培は44.23時間で、慣行栽培より約61%上回っている。
◎米60kgあたりの販売価格
有機栽培は2万6,918円、なんと慣行栽培の7割以上も高い。
これだけみると、有機栽培は労働時間が多い分価格も高いことがわかります。
しかし労働時間が多いといわれてもね。
何をそんなに時間をかけているのでしょうか、調べてみることにしました。
ここでは労働時間を大きく2つに分けています。
◎生産労働
生産労働とは稲を育てることに直接かかわる労働、例えば雑草とりや肥料を与えること。
雑草とりはたくさんある作業の中でも一番手間がかかり、慣行栽培の6倍にも達していました。
有機栽培では雑草を枯らすための薬剤は使えないからでしょうか?
こまめに抜いておかないと、あっという間に草ボーボーになってしまいそうですね。
肥料に関しては、たい肥をつくるのにかかる時間が慣行栽培の11倍でした。
有機栽培では、化学肥料の代わりにたい肥のような有機肥料を使いますので、
この数字は当たり前といえば当たり前ですかね。
しかし、普通の栽培ではたい肥がそれだけ使われていないということになります。
たい肥というのは、落ち葉や家畜のふんを腐らせて作ったものです。
作る手間が意外とかかるとか、化学肥料と同じ効果をあげるためには、
よりたくさんの量が必要なんだそうです。
これとは逆に、追肥(作物の生育途中にあげる肥料)は慣行栽培の方が
6割ほど少なかったのですが、この理由はちょっとわかりませんでした。
◎販売、管理労働
とれた米を販売したり、栽培過程の記録をつけたりすることに関わる労働です。
普通の栽培よりも7割多く時間がかかっています。
どのような栽培方法、管理方法で出荷され
私たちのところに届いたのかを後からでもチェックできるように
トレーサビリティというシステムがあるのですが、
このシステムを発揮させるためにも、農家の人は毎日コツコツと
記録を残しておかなければなりません。
これって面倒なことだけど、“記録”は有機栽培のルールのひとつなので
時間をかけてでも対応する必要があるんですね。
そして販売にかかわる労働ですが、いわゆる営業活動と言いかえることができるでしょう。
有機米を扱ってくれる(販売してくれる)お店を探さなければなりません。
これまでにあげてきたような農家の手間ひまを理解して、それなりのお値段をつけてくれる
お店でなければ農家の人たちも売りたくはないですよね。
このへんの開拓は始まったばかりのようです、今こそ拡販活動に力を入れる時期でしょうか。
人間の労働力とは貴重なもので、価値があるのか。
効率よく時間をかけない手段も魅力的ですが、
それだけでは解決しないこともあるのかもしれませんね。
農林水産省統計:環境保全型農業(稲作)推進農家の経営分析調査結果の概要 より
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2006年02月22日 10:54